仕事ができる=マネジメントできる、とは限らないから・・

上司に求められる「人間力」

企業の中でも、営業・商社といった色が強い企業であれば、営業成績が良い人が管理職として登用されるかと思います。その管理職となった人の背中を見て、部下が育つようなノウハウが会社があれば良いですのですが、やはりそれだけでは管理職として限界があると私は考えています。

管理職に求められる「人間力」

以前にご紹介した「管理職に求められる3つのスキル【カッツモデル】」からもお分かりになるかと思いますが、ミドルマネージャー、トップマネージャーにおいては、コンセプチュアルスキルの比重が大きく、ヒューマンスキルにおいても経営幹部になればなるほど、より強力な影響力を求められますので、営業というテクニカルスキルだけでは不十分だと考えられます。
特に規模の小さな会社であれば、社員ひとりひとりの成長やモチベーションの向上が、ほぼダイレクトに会社の業績に直結することを考えても、人のモチベーションをうまく引き出すような「人間力」のある社員を管理職として登用することが、より会社を成長に導く考え方として受け止めていただけるのではないかと思っています。

成長する会社は、人の成長にこだわっている

モチベーションがあれば、自ら学び、貪欲に結果を求めるでしょう。それが仕事となると、モチベーション維持が難しい場面も出てくるものです。モチベーションがなければ、いくらスキルを学ばせても「なぜこのスキルが必要なのか?」が理解できないため頭に入ってこないし、その結果アウトプットの質も低下してしまいます。
社員ひとりひとりにあるモチベーションを維持するという仕組みは、会社を成長させたいと思うのであれば、絶対におざなりにしてはいけないと私は確信しています。

景気が悪くなってくると、人材育成費用はシュリンクして、すぐ利益が出るところにお金を回す、という話をよく聞きますが、それは今まで余計な研修(本を読めば済むこと、ガス抜き的な研修など)に投資してきたのだと考えられます。そもそも人はモチベーションがあれば自分で必要な学びを求めますし、学びのために上司へ「今私に何が必要でしょうか」と社員が自ら質問し、上司がきちんと回答をし、社員へさらに意識づけできればいい話なのです。高い費用を支払って外部研修をやるのであれば、マインド醸成や、モチベーションアップするために使うべきというのが私の持論です。


経営が苦しい時に助けてくれるのは、「人」であると松下幸之助も言っていますが、私も同感で、経営者として社員を抱えている方々には、常に人の成長にこだわっていてほしいと願っています。