
人は、モチベーションが上がれば、あっという間に成長していくものだと思います。
しかし、相手のモチベーションを上げようと無理やり働きかけても、大概うまくいきません。
なぜなら、モチベーションを上げるのは最終的には自分自身だからです。
一方で、モチベーションを上げるのは、他者からの刺激や関わり合いがきっかけとなります。
では、組織のリーダーが部下のモチベーションを上げるためには、どのような関わりをすれば良いでしょうか?
モチベーションを上げるために必要な「信頼関係」
自分で決めたことであれば頑張れるものですが、人から指摘されたことや提案されたことはなかなか実践できないものです。
同様に、たとえば管理職になりたくないと思っているモチベーションが低い状態の部下に対して
「きっと管理職になれるよ、楽しいし、やってみようよ」
とダイレクトにモチベーションを上げようとしても、やる気は起こりません。
大切なのは、「この人の言うことなら試してみよう」と思ってもらえる関係であること。
つまり、モチベーションを上げるためには、前提として相手と自分との間に「信頼関係」を構築しておく必要がある、ということだと思うのです。
男女別・信頼関係構築プロセス
ちなみに、この信頼関係を構築するプロセスは、男性と女性、それぞれの特性に合わせて方法を変えています。
ここでは、私が実際にどのような方法で相手との信頼関係を築いているかをご紹介したいと思います。自分と相手の間に信頼関係を構築するために心がけていることをキーワードはこちら(↓)
男性の場合:承認
女性の場合:共感
では、実際の会話の進め方の一部を、男女別にご紹介します。
男性社員との面談具体例
男性と面談する時には、まず認める声かけをするようにしています。
自分の努力や成果を話してくれたら、
「すごいですね」
「頑張っていますね」
自信がなさそうにしていたら、できている部分を
クローズアップして、
「できているじゃないですか!」
と、承認し続けます。
十分な承認ができれば信頼関係の構築完了です。
論理的な伝え方で提案や改善について伝える段階に進みます。
女性社員との面談具体例
女性との面談は、とにかく相手に話してもらいます。
話の途中で「あれ?」と疑問に思ったとしてもそこは流します。
共感できる部分については、
「そうなんですね」
「私もそう思います」
「それは辛かったですね・・・」
等々、合いの手を入れます。
時間はかかりますが、話が尽きる頃には
「私はどうすればいいのでしょうか?」
と質問してくることが多いです。
そうなったら信頼関係は構築されたと判断してほぼ間違いありません。
こちらから提案をし、変化したいけど怖い、自信がない、という反応があれば
一緒に進んでいきましょう、と背中を押してあげるといった流れです。
誰にでも、モチベーションをUPさせる源泉=ツボはあります。
そのツボを押しさえすれば、人は自らやる気を起こして変化し、成長していくものだと思っています。
ポイントは、ダイレクトにモチベーションを引き上げようとするのではなく、相手の中からモチベーションを引き出す、ということです。
今後の面談時のヒントなどになれば幸いです。