女性活躍推進から始まる“個人”活躍推進

夏の書籍出版に向けて、編集者の方と定期的な打ち合わせをしています。
これまで6社の出版社との出会いがありましたが、その中でも、現在担当いただいている編集者のKさんが、出会った初日から「こんなに興味を持って話を聞いてくださるなんて!」と感激したものです。

Kさん(女性)は、私のマネジメント手法に心底共感してくださっている様子がビシバシ伝わってくる方です。今回も打ち合わせの中で、私のメソッドのコアで一番大切な部分を明らかにし、そこから読者の方々に理解しやすいように冒頭の部分を、目の前でみるみる再構成して見せてくれました。さすがプロ!話の引き出し方からまとめ方まで、一連の魔法のようで、大変参考になりました。

必ずやこの書籍が企業で働く女性管理職の皆さんのお役に立てるとまずは私が信じて(!)
こちらで書籍をご紹介できる日が、今からとても待ち遠しいです。

「自分らしさ」と「信頼」

編集者のKさんと、書籍の構成を考えるという作業を通して、改めて私のメソッドのコアな部分について振り返ることができました。

それは、

「自分らしさ」と「信頼」

です。

知識資本時代に求められること

1960年代の高度経済成長期と異なり、今の時代は、市場のニーズが多様化して変化も激しくなってきています。更に現代は知識資本の時代と言われています。人の内側から生まれる知識や良質なアイデアによって価値を生み出して行く時代です。

つまり、これからの時代に必要なことは、均質的なサービスを提供することではなく、多様なサービスを短サイクルで提供することが求めらるということです。それを実現するためには、多様な人材の多様な知識、アイデアにより、イノベーションを起こすことが必要なのです。

つまり、人それぞれの個性や強みを発揮し、相乗効果で新しい価値を生み出し、これまで以上の成果を上げ続ける必要があるということです。

女性活躍推進から始まる“個人”活躍推進

「人を活かそう」「イノベーションを起こそう」「多様な人材を育成しよう」ということに関しては、大筋賛成という方がほとんどかもしれませんが、もし、今あなたの会社の中で女性活躍推進が進んでいないのであれば、まずは女性活躍推進から取り組みましょう、とお伝えしています。

なぜなら、そもそも女性が活躍できない職場環境は、突き詰めれば誰にとっても活躍できない環境であるということが言えるからです。さらに、「働き方改革」「イノベーション起こす」という言葉の中には、限られた時間の中で生産性をあげてパフォーマンスをあげるという意味が含まれています。これは、多くの働く女性が常に直面していることで、意識せずとも自然にできているところがあります。その強みを振り返り、自身の強みの活かし方を周囲へ発信することによって、生産性向上は瞬く間に広がると考えています。

女性活躍推進をきっかけに、誰もが成長できる社会づくりを

真の女性活躍推進を広めようと活動している私ですが、女性だけが活躍する会社を作るためにお伝えしているわけではありません。企業理念に掲げているとおり、誰もが安心して成長できる社会づくりを目指して活動しており、そのアプローチが一番効果的であるのが女性活躍推進だと考え、その実現に向けた真の女性活躍推進をお伝えしているのです。

女性のパイオニア的存在ではなく、これからの人材のパイオニアに

私が関わっている女性活躍推進プロジェクトや女性管理職育成講座では、特に女性の意識の醸成に注力しています。

「私は会社に貢献できるような器ではありません」
「私は会社にとって物言う立場ではありません」

こんな風におっしゃる女性が多く見受けられますが、これからの社会の動向を考えた時、会社が進むべき道に対するノウハウを自然と持っているのが女性だと私は確信しています。女性たちが自分では気づいていないその特性を発揮し、周囲にその力を発信することで、自らパイオニア的存在に近づいて行くことが会社貢献につながることをお伝えしています。

経営層のコミットメントがなくても妥協しない

経営層が女性活躍推進に対してコミットメントしていないと、思うように人事施策が進まない、ということも往々にしてあると思います。だからと言って、経営層がイエスというような表面的な施策実施、数字合わせの対応をすればそれでいい、という妥協だけは避けていただきたい、というのが本音です。

先の見えづらい取り組みかもしれませんが、真の意味で女性が組織で活躍することで周囲の人に影響を与え、会社全体が良くなるような成果へと繋がっていくようなパイオニア的な人材となれば、会社側は必ず評価してくれて、発言権も大きくなります。その先にあるのは、もう女性活躍推進ではなく、“個人”活躍推進という新たな道が広がっているのではないかと思うのです。