社内の無先例を突破してキャリアを切り開く〜普段の業務を5割の時間で行うために

ある技術系会社の女性向け研修に関わらせていただき、キラリと光る人材に出会って感銘を受けました。まさに、「しなやか女性リーダー」であり、会社を成長に導く人材だと確信した次第です。今日は、彼女の経験談を軸に、なぜ普段の業務を5割の時間でやる必要があるのかについて話を進めていこうと思います。

社内の無先例を突破

彼女の属する企業は、男性が9割以上を占める技術系の会社で、女性は一般職として入社し、基本的に事務作業を担当するというのが当たり前でした。昨今の女性活躍推進の風潮が追い風となり、女性リーダー育成に本格的に取り組むこととなり、技術系の管理職経験を買われてこの度お声がけ頂きました。

受講者約100名という女性の中で、彼女の存在感はとにかく際立っていたので様子を伺っていると、なんとこの会社の中でたった一人女性営業担当であることが判明。長丁場の研修ではありましたが、最後まで前のめりで受講してくださり、彼女がいたグループのアウトプットや話し合いの進め方、タイムマネジメント、全てがこちらの目的に沿って落とし込みをしながら進めたことが随所に現れていました。研修終了後、私の元へやってきて、

「先生のお話すごく共感しました。お話を伺いながら、私も先生と似ているな、 同じように考えてこれまでやってきたと感じました」

と言ってくださったのです。・・大げさに聞こえるかもしれませんが、端的にまとめて言うなれば、

「不可能を可能にしてきた」

ということかと思います。

女性に開かれていないポストを勝ち取る

彼女は、女性社員は管理職になるはずもない、営業は男性のみ、という社内体制が敷かれている環境下を打破して、自分の力で今の営業職に就きました。社内がダメなら、社外に協力を仰いでチームを作ればいいと、社外活動を通した新たな技術開発を試みたのです。

結果としてその新技術開発が成功し、彼女が営業したところ販売につながり、確固たる実績として会社も認めるところとなりました。となると、必然的に新技術サービスの販売担当は彼女の役割となり、現在もその役割を担うために必要なビジネススキルやマインドを日々学び身につけながら営業として活動しているということでした。

彼女の行動力に感心しながら、私も自身を振り返り、「前代未聞だ」と上司に言われながらNTTという組織の中で自分のキャリアを築いてきたことを思い返していました。

どんな状況に置かれても、道は拓ける

NTTへ入社し、最初に配属されたのは電話回線を開通させる部署で、毎日オーダーが来てその通り開通手続きをするという仕事内容でした。

入社当初から、自身のキャリアアップのためにSE部門へ異動したいと考えていたので、日々の業務をしっかり行いながら、業務改善システムを自ら開発することを決意し、「ザ・バード」という名前の業務改善システム開発にこぎつけ、実際に職場への導入が実現しました。

(旧姓が鳥井だったので、バード・・)

その成果が認められSEとしての活動を通して管理職となり、中小企業診断士の資格を取得してからは、いよいよ人事の経験を積みたいと上司に相談したのですが、

「何を言っているんだ?!」

と、けんもほろろだったのを懐かしく思い出します。

ご存知の通り、どの会社にとっても人事は会社の根幹であり、人事に関われるのは限られた選び抜かれた人材です。つまり私は箸にも棒にも掛からない社員だったのです・・。

しかし、私はその後、人事に携わるために必要な経験を社外活動を通して積んで、晴れて人事担当者として異動を果たします。

このように、どんな状況であっても、たとえ前例がなくても、日々の業務をこなしながら、自分の道を切り開き、会社にも利益をもたらす活動はできるものだと私は考えています。

研修で出会った彼女も、この私の経験談を聞いて、「私も同じように切り開いて来た」と共感してくれたのでした。

普段の業務は5割でやるために

今の業務が忙しくて、それ以外の時間が取れない、という人も多いでしょう。
しかし、普段の業務が忙しいのはみんな同じです。
その中で、自分の業務を果たし、さらに自分のキャリアのための活動を行い成果を結ぶ人も存在するのも事実です。

私が研修や講演、コンサルティングで関わる全ての皆さんへ

「普段の仕事は5割の時間でやりましょう、そのために業務改善に取り組みましょう」

とお伝えしています。実行までの仕組みを提供する理由は、

残りの5割の時間を自分の未来へ投資して自己成長と会社貢献を実現する

というミッションを自らに課して欲しいと願うからです。

会社側からすれば、通常業務を誠実に対応しながら、将来的な会社利益につながる活動をする人材に対して評価をするのは当然であり、そのためなら例えば今までの給与の2倍支払ってもよいと考えるのは、至極自然なことではないかと思うのです。

成果につながる結果を出すためには行動し続けることが不可欠であり、行動するために業務改善に取り組む必要があります。

これまでは、私の経験から「普段の業務は5割の時間で」とお伝えして来ましたが、今回出会った彼女の実体験を聞いてますます確信を持ってお伝えできるようになりました。

これからも、私はどんなに短時間の講演や研修であったとしても、
「行動と業務改善はセット」
というスタイルを貫き通したいと思います。

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