男性視点で運用している組織が女性活躍推進を取り入れる理由

中小企業の経営者が女性活躍推進を取り入れた理由

しなやか女性リーダー養成講座へ女性部下を派遣してくださった中小企業の経営者の方に、なぜ彼女を派遣しようと思ったのですか?と質問をしたことがあります。

その時の経営者の回答は以下のようなものでした。

うちの事業はサービス系の事業が主なので、女性の細やかな対応や視点が重要なんですよ。男性社員も採用したいけど、人件費の関係で難しいので、やっぱりパートやアルバイトの採用が多くなって、結果として女性中心の職場環境になっていくのは必至。そうなった時、女性が力を発揮しやすい環境を作る必要があると考えて、じゃあ女性管理職がいた方がいいよな、と思ったんです。
一人、この人ならいいかも、という女性スタッフが受講させたAさんなのですが、彼女にはもう少し経営視点を持ってもらいたいなと思ってMBAの本を勧めたりしてはみたものの、イマイチな反応で・・・男性なら強めに言えることも、女性だとガツンと言えないというか、どうしていいのか分からないので、細木さんに相談してみようと思ったんです。

いかがでしょうか。このように、数十人規模の中小企業においては、女性活躍推進という言葉よりもっとリアルに、女性たちに利益を生み出す働き手として活躍してもらう必要に迫られているのが現状なのです。

女性社員育成ビフォーアフター

前述の中小企業の経営者がしなやか女性リーダー養成講座へ送り込んでくださったAさんですが、私が事前面談でお話を伺った時は

「何度仕事を辞めたいと思ったかわかりません」
「給与が安くて生活できない」
「アルバイトが使えない」

等々、不満を抱えた状態でした。

さらに、Aさんからみた経営者は、

「社長にはよく怒られるんですが、その理由がイマイチ分からないんです」
「職場環境を変えるために色々提案してもまったく聞く耳持たずなんですよね」

このような状況で、意思疎通が全くできていないことが判明。

私は経営者とAさんそれぞれの主張や考え方を伺った上で、しなやか女性リーダー養成講座でお伝えするマネジメントスキルや経営スキルを身につけたら、全てがうまく回るようになると確信しました。

実際、講座が進むにつれてAさんは現場での実践を重ねてくれて、

「社長が怒る理由がようやくわかりました」
「アルバイトさんが遅刻しなくなりました!」

と徐々に結果がでるようになって、受講半年後にAさん所属チームは半期で目標売上の達成度211%という成果を叩き出したのです。

Aさんはこの時点で管理職ではありませんでしたが、目に見える結果を出し、会社に利益をもたらしたということが認められ、その後マネージャーに昇格したのは言うまでもありません。

正直、女性のことは分からない!

Aさんの成長と結果に、経営者の方も大変満足いただき、「投資対効果200%越えですよ!」と喜んでいただけて嬉しい限りでした。

そして、私が経営者とお話した中で印象的で「やっぱりそうか」と思ったことが1つありました。それは

男性は、女性のことがわからない

ということです。

これはコンサルティング先の男性経営者の方、また最近ご依頼が増えている技術系会社の男性人事担当者様からも同様の声が上がっています。

私が見る限り、男性は女性社員への対応は遠慮がちで、どこかおっかなびっくり・・・という印象がぬぐいきれない一方で、男性社員に対して厳しく叱責していたりします。

「女性にはどう対応していいかわからない」
「地雷踏むとセクハラになる」
「とにかく女性は怖い!」

と、未知の相手にお手上げ状態の男性が殆どではないかと思えてなりません。

もちろん、世の男性の全てがそうであるとは限りませんが、男性の経営者、男性の人事部長など、男性視点が中心の組織の中で、いざ女性に活躍してもらおうと取り組んでも思うように進まない、形骸化された制度だけで運用できない、ということが起きてしまうのは、根本的に

「女性のことは分からない」

という気持ちがどこかにある状態で人事施策に取り組んでいないか、思い当たる方がいらっしゃるようでしたら、今一度振り返っていただけたらと思います。

提供中のセミナー・講座一覧はこちらから