なぜ男性は「在宅勤務=サボり」と思うのか

「女性活躍推進2.0実態調査2019」全国データ公開からぞくぞくと資料ダウンロードをいただいております。

反響の大きさは、各メディア(Yahoo!ニュース、産経ニュース、楽天、gooなど)に取り上げられた様子からも関心の高さが伺えます。

Yahoo!ニュースより

なぜ男性は「在宅勤務=サボり」と思うのか

女性活躍推進2.0実態調査の特徴として、調査対象者が

・男性管理職
・女性社員

となっており、この両者へアンケート調査したからこそ、働く男女の意識差、そして乖離が明白になったのが大きな特徴ではないかと思います。

調査データから、部下の働き方の多様性(時間短縮勤務、テレワーク等)によって感じている課題について質問した複数回答の全国データ結果は以下の通りでした。

1位:コミュニケーションが取れない(171回答)
2位:業務進捗がわからない(164回答)
3位:アウトプットが見えにくい(114回答)

株式会社リノパートナーズ「女性活躍推進2.0実態調査2019」より
(回答者:男性管理職 596人)

アンケート回答協力企業ごとの分析結果も報告して回っているのですが、その中で、なぜ特に男性が在宅勤務や時間短縮勤務への抵抗感や管理の難しさに目がいく傾向にあるかが少しずつ明確になってきました。

それはズバリ、

「自分が在宅勤務をしたら、サボってしまうだろうな」

と思っているためではないかと私は仮説を立てています。

男女意識の乖離が柔軟な働き方を阻害する

良くも悪くも、男性の方が仕事に対する向き合い方が力み過ぎず、うまく息抜きをしながら自分を追い詰め過ぎずに働いている傾向にあるのが、私のこれまでの経験則からも実感しているところです。

一方、女性はというと、こちらも良くも悪くも責任感が強く、自分の理想に向かって突き進むものの、自分を追い詰めて辛く感じてしまいがち、という傾向が特性としてあるかと思います。

(私自身もそうです・・)

女性社員だけのベンチャー企業で人事役員をしていた頃、社員全員が在宅ワークだったのですが、各自の仕事に責任を持って取り組み着実に成果を出していたのも、女性の特性からくる部分もあったと思います。

しかし男性は、そういった女性の特性についてわからない、理解しづらいところもあり、

男性:「(誰かに見られてないとサボりそうだから)管理しづらい」

女性:「(どこにいようとしっかり働きたいのに)信頼してもらえない」

このような男女意識の乖離が、柔軟な働き方へのシフトを阻害している根本原因ではないかと調査結果から分かってきました。

男女で仕事に対する価値観が違う

女性活躍推進2.0実態調査2019にあたっての各企業の課題感など、資料に記載しきれなかった情報をお伝えしている無料セミナーでは、男性と女性の仕事への価値観の違いについて触れています。

例えば、

男性:地位、出世、承認、収入
女性:仕事の内容、やりがい、共感

おおまかにこのような価値観を持っている傾向にあるのですが、ここからもお分かりのように、男性は誰からも見られていないと意義を見出しづらい思考に陥りやすい特性が見られます。

女性は人から認めてもらうことに対する意識よりも、

「自分はどうあるべきか」

という点に割とフォーカスしていることが多いため、前述の通り、時間短縮勤務や在宅勤務といった環境はどうあれ、仕事への姿勢は変わらず取り組むことが自然に行えるのではないかと思います。

また、比較的女性が中心となって取り組んできた育児や家事という命を守り育てるということに関しては手を抜くという発想自体、なかなか生まれづらいこと だったのではないかと思います。

生物学上、脈々と女性たちに受け継がれてきた営みの中で染み付いた特性からくるものは、実態調査からも改めて明らかになっているのです。

相互理解から変わる働き方

テレワーク導入、働き方改革、女性活躍推進・・・

これからうまく組織にフィットして広がっていくために必要なことは【相互理解】であると私は考えます。

相手は自分とは違うということを互いに理解しあうことの重要性が浸透すれば、

「自分は在宅勤務をするのが難しいけど、部下は自分とは違うから大丈夫だ!」

と思って信頼するところから始めれば、テレワーク等の人事制度を多くの人たちが活用し、結果、生産性も大きく向上することと思います。

まずは管理者側から理解を進めないと何も始まりません。

サボらないためのルールを決めたり、ハード面の整備ももちろん大切ですが、そのハード面を活用するのは人であり、ベースとなるのは信頼関係、その人自身の意識の高さといったソフト面であることは間違いないと、再認識した次第です。

女性活躍推進2.0実態調査2019においての企業が抱える課題感など、資料に収めきれなかった情報については、無料セミナーにてお伝えしています。