男性主導の働き方からシフトするためにやるべきこと

女性活躍推進2.0実態調査のご協力企業での報告会が今月からスタートします。

企業ごとの分析、全国比較、同業他社との結果比較など、様々な角度から女性活躍推進の現状と課題、そして具体的な解決策までを直接お伝えできる機会となりますので、日々気持ちが高まっております。

女性社員はキャリアアップに消極的?

先週、一般家庭で必ずと言っていいほど普及している機器メーカーである技術系大企業で働く、技術系女性社員向けに「女性活躍推進研修」を実施してまいりました。

対象者は20代の若手~50代半ばまでという幅広い年齢層の女性たちに向けた研修でした。

実は、

「地方ということもあってか、キャリアアップについては後ろ向きな印象の対象者たちなんですよ」

という人事担当者からの事前情報があったため、女性活躍推進というテーマに対して興味関心を寄せてもらうためのエッセンスを散りばめることをより意識して登壇しようと思っていました。

しかし、いざ女性たち約60名を目の前にして研修を進めていくと、グループワークの会話からは

「生産性の向上が必要」
「キャリアアップして会社に貢献したい」
「今の仕事にやりがいを感じる」
「たとえ失敗しても、また頑張れば大丈夫だと思った」

このようなコメントが聞こえてきて、一人一人が大変前向きに仕事とキャリア形成に対して向き合っていることが伝わってきたのです。

人事担当者の方も、女性たちの変化の様子を見て驚かれたようで、昨日は直接
「来年2月から細木先生にステップアップ研修をお願いしたい」とご連絡もいただき、私も技術系女性社員の皆さんへお役に立たこと、引き続きお役に立てることにやりがいと達成感を味わえた次第です。

同じ立場の人から話を聞きたい!

私は普段から研修やセミナー、講演会やコンサルなど、人材育成に関わるサービス提供を行う上でもっとも重要視しているのが

生きた事例・経験談

の提供です。

26年間、大企業働いてきた中でどうやってキャリアを切り開いたか。

管理職としてどんな苦悩を抱え、時に失敗をし、そこからどう這い上がって来たのか。

私が持っている事例の特徴をひとつお伝えするなら、聞いている人が

「あー、分かる、分かる!」

と共感を持って聞ける、ということかもしれません。

なんだ、そんなことか・・・と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、特に女性はその特性から共感性・横のつながりを無意識に重要視しています。

以前、ある大企業のダイバーシティ推進担当者から「著名な人に講演してもらったのに逆効果でした」というお話を伺ったことがあります。実施後アンケートに、

・私には無理だと思った
・◯◯先生のような容姿と環境があれば可能性あるかも

といったコメントが多数寄せられたと聞いて、まさに「共感」が講師と社員の間に生まれなかった結果かもしれない、と私は思いました。

学んだスキルを現場でどう活かすかが問題

私が具体的事例・生きた経験談をより多くお伝えする理由は、

現場で生かして、結果を出す

ということにコミットメントしているためです。

生産性を向上させるタイムマネジメント法や部下マネジメントの方法といった知識は、書籍を読むことでも十分学べます。

それでも悩みを抱えて苦しむ理由は、学び得た知識・スキルを具体的に現場でどのように使うのか、これが分からないからです。

そこを補うのが、自分と同じような立場の人で、同じような課題にぶつかり、具体的にどうやって対処して今に至るのか、という経験談ではないかと私は考えています。

研修で伝える事例や私の経験談が女性社員の皆さんの心に届いているな、と実感するのは、質疑応答タイムに
「こんな時どうしたらいいですか」
と具体的な質問が多く寄せられることからも伺えます。

男性が多い職場環境で、女性が自分らしく無理なく働きながらキャリア形成している、そんな多くの女性が共感できるロールモデルは、社内にはまだいないのでは・・と、登壇するたびに感じています。

男性主導の働き方からシフトするために

女性活躍推進2.0実態調査2019の結果からも、女性がステップアップに対して意欲的であることが分かっています。

●女性の約6割は、仕事内容の充実のため昇格に対して前向きに考えている

Q.今後、社内で昇格することについてどう思いますか?(n=526)
 「是非昇格したい」(72回答)
 「チャンスがあれば昇格したい」(157回答)
 「どちらかと言うと昇格したい」(73回答)
  
(株式会社リノパートナーズ調べ「男女別女性活躍推進2.0実態調査2019」より)

しかし、今回ご紹介した大企業の人事担当者(男性)からは女性社員のやる気に気づけずにいました。

それでも、女性活躍推進研修の実施に踏み切ったのは、

経営者のコミットメント

があったからです。

「男性と同じように女性は働けないよね」

そんな意識が漂う職場環境であったとしても、 経営トップから
「期待しています」「あなたの力が必要です」
といったメッセージの発信があれば、女性たちの「想いに応えたい」というモチベーションへ繋がるものです。

男性主導の働き方を長く続けて来た企業にとっては、個人の生活に軸を置いた働き方へシフトする必要性を理解しているものの、目の前の利益や売上が一時的とはいえ削減されることが分かっているとなかなか踏み切れないという現状もあるでしょう。

その一歩を踏み出せば、少し時間がかかったとしても、必ず成果につながり、会社成長をもたらすということは、私が人材育成コンサルティングで関わっている複数の企業の成長からも確信しています。

その一歩を踏み出すために、まずは女性活躍推進の成功事例を集めたり、女性社員が共感できる女性ロールモデルから経験談を聞く機会を設けることを考えてみることから始めていただければと思います。

男性社会で女性が無理なく自分らしく働くために

私の経験談や事例は、男性社員比率が高い組織ではお役に立てるかと思いますが、女性が多い職場には合わないかもしれません。

理由はシンプルで、多くの女性が働く大組織でのマネジメント経験がないからです。

周囲が男性ばかりの中でどうやってやればいいのか分からないという女性社員の悩みを直接解決したり、男性社会からの脱却を女性活躍推進を切り口に目指すような企業であれば、大企業での女性管理職10年の経験と、現在抱えているコンサル先の事例などがご参考にしていただけると思います。

人事担当者向けの無料セミナーでは、女性活躍推進2.0実態調査の結果を元に、女性リーダー育成の発想法と具体事例紹介と、時間の許す限り、担当者が感じている自社課題の整理・分析をしています。ご興味がおありでしたら「女性活躍推進2.0セミナー」へ起こしいただき、直接お話できればと思います。

年内開催は残すところ11/25、12/4(キャンセル待ち)、12/9、12/11の合計4回です。
場所は四ツ谷駅より徒歩1分の弊社セミナールームにて実施しています。